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フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略


フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
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Book - ハードカバー
日本放送出版協会
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■レビュー - 平均評価(5段階) 4.0

4 フリーの経済学 2010-07-22
フリー(無料)と聞くと、誰でも心惹かれるものです。
そんな人間心理を絡めたフリー経済について、一冊の本としてまとめた本書は非常にユニークです。
フリービジネスの事例も豊富で勉強になります。
ただ、筆者の意見には全面的に賛同できないところもありますので、本書の内容をしっかり消化するために、何度も読み返して自分の考えを整理する必要あり、とも感じました。

4 それはすでにはじまっている 2010-07-14
本書は錬金術の本ではない。正真正銘<無料>からお金を生み出す方法、
人呼んで「フリー」の解説書だ。といってもそれは、妄想猛々し人間による
「遂行的記述」(これからは社会主義が到来する!等々…)に彩られたもの
ではない。Amazonの商法を『ロングテール』として定式化した張本人である
彼の才能は、まだ言語化されていないが、すでに社会に影響を与えて始め
ている「新しいなにか」を命名し、その可能性を探求することにこそあるのだ
ろう。本書は「確定的記述」、つまり世界はもはや「フリー」になり始めている
ということを、具体例を挙げながらひとつひとつ確かめていく著作なのだ。

話は100年以上前に遡る。実はそのときすでに、「フリー」のビジネスは始まっ
ていたのだ。バリエーションは複数あるが、要はビジネスの構造のどこかに
「無料」の仕組みを噛ませることで、もともとは存在しなかったお金を払いうる
「価値」を創造したり、拡大した規模の経済性を利用する第三者から収益を
得たりする方法だ。本文中でもエピソードが挿入されているが、ラジオやテ
レビというマスメディアの広告収益というのは、実は「フリー」に当てはまるわ
けだ。

なぜに今さらそれを取り沙汰されているかというと、デジタルのテクノロジー
(情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅)にかかる限界費用が限りなくゼロ
に近づき、物理的限界(つまりアトムの世界)から自由になったそれが、「フ
リー」を未だかつてない規模において徹底したというわけだ。

著者がいうように、「デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる」だろう。
Googleが今その最先端を行くが、それはフリーという形態のone of themに
すぎない。この本を読んだ後、フリーに対して希望を抱くか、絶望にかられる
か、はたまた怒りに震えるかは人それぞれだろうが少なくとも僕は、何かと
てつもなく面白いことが起こりそうな(できそうな)予感がしてる。

4 フリーって新しいのか 2010-07-14
昔からフリーのコンテンツにほとんどの人がかかわってきたと思う。
無料で利用できるyoutubeもそれなりにすごいと思うけど、やっぱすごいのはテレビ放送でしょ。
感動したり、楽しんだり、人生観までかわっちゃうようなコンテンツが無料で提供してくれる。
その無料のコンテンツを通じて、間接的に金をもうけている人がたくさんいる。
そんなに目新しいことじゃないと思うんだけど。

5 これは読むべきというより、これを読まないと取り残される気がする 2010-07-07
フリーとはなんなのか
フリーはどんな仕組みで成り立っているのか
フリーによってなにがどう変わるのか
そして、わたしたちはどのように考えを改めなくてはならないのか

なんとなくウサンクサイと思っていたフリーが、すごくしっくりきた。
コンピュータやデジタルがさかんに叫ばれているが、ようやくそのすごさがわかった気がする。
フリーというのは、安売りの延長線上にあるものではなく、まったく別の次元のことなんだ。

貨幣や価格だけが、価値を決めるわけではない。
フリーに満ち溢れている今、なにが価値をもつのか。
原著サブタイトル「THE FUTURE OF A RADICAL PRICE」こそが主題でしょう。
フリーによって、どのように考え方が変わったのかがすごくよくわかった。

いやー、視野が広がりました。
これは読むべきというより、これを読まないと取り残される気がする。

5 無料それ自体より、それによって「全員が」参加できることが大事 2010-07-06
最近はネット上で無料のコンテンツが大量に散らばってるわけですが、そんな無料ものからでもお金は稼げまっせという内容の本。

自分みたいな貧乏消費者サイドの考えとしては、無料のものがあふれる昨今の流れはありがたい限りでして。今まさに使っているmixiに至っても、色々と管理ができたりゲームができたりするのにすべて無料ってのはやっぱ凄い。それもこれも、広告料+一部のプレミアム版利用者の利用料でまかなわれているんでしょうかね。

無料化は消費のためだけではなく、生産者側のためにもなっているようでして。ネット上のサービスも無料のフリーウェアを利用して作られているものが多数ありますし。大規模な施設だの初期投資だのすることなく、やろうと思えば思い立ったその日に元手ゼロで何かを作ることができる環境ってのは、生産者サイドからしても良いことのように思えます。新聞社に入ることができなくてもブログで意見を公表できますし、スポンサーを見つけて多額の援助を得なくとも自分の思い通りのコンテンツを公表できるって環境は、以前よりも自分のアイディアを公表するためのハードルが下がったと言えるでしょう。

ただ、無料がからむことで、古き良き時代のビジネスモデルが通用しにくくなってきているわけで、公表のためのハードルが下がった一方で、そこから収入を得るためのハードルに関してはむしろ上がっているのかもしれません。本書にも無料化時代のビジネスで収入を得るための数多くのヒントが書いてありますが。戦略を間違うと利用者をいくら集めても、手間をいくらかけても収入ゼロってことにもなりうるのが無料化の恐いところみたいです。本書から引用しますと、
『フリーは魔法の弾丸ではない。無料で差し出すだけでは金持ちにはなれない。フリーによって得た評判や注目を、どのように金銭に変えるかを創造的に考えなければならない。』
とのことで、結局は無料化は打ち出の小槌ではなく、あくまで一つの戦略の導入部分であり、そこから先は自分の頭で考えないとお金は儲からないみたいです。はー、大変だなー。

本書は主にネット上のサービスを題材として無料化についてまとめられているため、昨今のWeb事情についてもある程度ざっと理解できるのが利点。ですので、いちいちセカンドライフの本とかtwitterの本とかを買う手間が省けると言う意味ではお得感があるかも。

1冊の本に色々な話が詰め込まれているので、真面目に考えながら読むと結構なボリュームがあります。自分の場合、一気に読もうとしたけど、意外と時間がかかってしまいました。ところどころ冗長な部分もありますが、総じて良本かと。Web関係者は必読かも。

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